オフィスの野獣と巻き込まれOL
なに?

何があったの?

余韻に浸る間もなく、いきなり一人にされて、取り残された私は戸惑った。

彼は、私の体を放り出すと、何事もなかったみたいにテーブルの方に歩いて行った。

私から取り上げたファイルを手に取っている。

まるで、私の事なんか忘れてしまったみたいに、めくったファイルを真剣に見ている。

どうなってるの?

今のは、何だったの?

聞くまでもなかった。


疑問は、すぐに解けた。

キモは、私がポケットにに忍ばせておいたメモを手にしていた。

山科君が書いてくれたメモだった。

私にキスした理由は、あれだ。

ポケットに入れておいた山科君のメモのこと、気が付いていたんだ。

ひどい。騙したのね。

「何するんですか!」それ、私のだから。

私は、慌てて取り返そうとキモに飛び掛かった。

彼にするっと身をかわされた。

勢い余って、私は床にどさっと倒れて尻もちをついた。
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