オフィスの野獣と巻き込まれOL
街の景色を見ながら、キモがつぶやいた。
「お前が、この伝票のこと調べようと思ったんだろう」
伝票……
バッグの中から、伝票のコピーを取り出した。
タクシーの薄明りの中で、紙の横に書かれた山科君の文字を確認する。
「本当だ。領収書の住所、銀座になってる。懐かしいな」
「懐かしいだって?」
「うん、ちょっと。前に銀座でバイトしてたことがあったの」
彼は、ふん、と鼻を鳴らしたまま、黙り込んで窓の景気を眺めるように、私に背を向けてしまった。
車が銀座の街に入ってくると、彼は、運転手に何度か指示を与えていた。
しばらくするとキモは、「ここでいい」と言い出して車を止めた。
車を降りて、しばらく道に沿って歩いた。
彼は、いきなり通りに面した雑居ビルの前で立ち止まった。
「ここだな」住所を確認し、店の並んだ看板を見ながら言う。
「ここ?」
「お前が、この伝票のこと調べようと思ったんだろう」
伝票……
バッグの中から、伝票のコピーを取り出した。
タクシーの薄明りの中で、紙の横に書かれた山科君の文字を確認する。
「本当だ。領収書の住所、銀座になってる。懐かしいな」
「懐かしいだって?」
「うん、ちょっと。前に銀座でバイトしてたことがあったの」
彼は、ふん、と鼻を鳴らしたまま、黙り込んで窓の景気を眺めるように、私に背を向けてしまった。
車が銀座の街に入ってくると、彼は、運転手に何度か指示を与えていた。
しばらくするとキモは、「ここでいい」と言い出して車を止めた。
車を降りて、しばらく道に沿って歩いた。
彼は、いきなり通りに面した雑居ビルの前で立ち止まった。
「ここだな」住所を確認し、店の並んだ看板を見ながら言う。
「ここ?」