臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
思えば、小学、中学、高校と、殆どを弟たちの世話に明け暮れて、同級生の男の子たちに見向きもしなかった。

同じ歳の男の子は、結果として弟たちと大差は無かったし。

ほぼ自由になった大学時代はただ勉強が楽しく。
気がつけば“優等生のガリ勉”呼ばわりされていて、合コンや女子会すら誘われなかったし。

就職してからは“地味クイーン”とか呼ばれていたわけでしょう?

まぁ、ミスクイーンとか呼ばれているらしい春日井さんに群がる男子に、呆れた視線を送っていたのは確かだけどさ。

仕事以外で、男の人と話す機会も少なかったし……。

それはそれでいいんじゃないかと、漠然と思っていたけど。

もしかすると、弟たち以外で普通に話しができている男性は社長だけなんじゃないのかな?


でも、これってどうなんだろう。

見ているだけの……ある意味で“私の勝手な理想”を押し付けていた社長。

だけど、実際は深く考えているはずなんだけど、どこか少し浅はかで、責任感はあるけれど、ちょっと気を抜いたら無責任な、残念なんだけど、やっぱり見た目は好みすぎる社長。

失望と同時に、惹かれてしまうっていう事はある話なの?

複雑すぎて理解が追いつかない。

社長もわけがわからないけど、私は自分自身もわからない。

どうすればいいんだろう。

なんと言うか……突き詰めてしまうと、とても怖い気がする。
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