臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
土曜日の事があって、社長は朝からおかしかったし。
事業部系列の食品工場では、横領疑惑が持ち上がったし。
そして帰り際には誘拐され、変な事になりかけた。
うん。どれも言いふらすべき事では無いかな。
「忙しかったんじゃない? 月曜日っていつもハードだもん」
「そりゃそうよね。春日井が喜々として言いふらしてるみたいだから気をつけなね〜?」
「うん。そうする」
……それはかなり気をつけなくちゃ。
そもそも、用もないのに社長室を覗きに来る春日井さんも春日井さんなんだけど、ガラス越しとはいえ気が付かなかった私も私だ。
そんな所を見られているとは思わなかった。
内心で舌打ちしたけど、目の前の飯村さんは涼しい顔でお茶を飲んでいる。
さすがだ、内部監査室。きっと彼の面の皮はぶ厚いんだろう。
私も人の事は言えないけど。
それからは当たり障りのない話をして、食べ終わると歯磨きをしてから社長室に戻る。
ガランとした音も少ない空間に、まだ社長は戻ってきていないと気づいた。
なんとなく誰もいない社長室に入り、あたりを見回すと、デスクの後ろ側に回る。
窓から見えたのは、霞掛かったビル群だった。
初めてこの部屋に来た時、社長はここから外を眺めていたなぁ。
そんな事を急に思い出した。
あの日の社長は、この広がる景色に何を見ていたんだろうか。
事業部系列の食品工場では、横領疑惑が持ち上がったし。
そして帰り際には誘拐され、変な事になりかけた。
うん。どれも言いふらすべき事では無いかな。
「忙しかったんじゃない? 月曜日っていつもハードだもん」
「そりゃそうよね。春日井が喜々として言いふらしてるみたいだから気をつけなね〜?」
「うん。そうする」
……それはかなり気をつけなくちゃ。
そもそも、用もないのに社長室を覗きに来る春日井さんも春日井さんなんだけど、ガラス越しとはいえ気が付かなかった私も私だ。
そんな所を見られているとは思わなかった。
内心で舌打ちしたけど、目の前の飯村さんは涼しい顔でお茶を飲んでいる。
さすがだ、内部監査室。きっと彼の面の皮はぶ厚いんだろう。
私も人の事は言えないけど。
それからは当たり障りのない話をして、食べ終わると歯磨きをしてから社長室に戻る。
ガランとした音も少ない空間に、まだ社長は戻ってきていないと気づいた。
なんとなく誰もいない社長室に入り、あたりを見回すと、デスクの後ろ側に回る。
窓から見えたのは、霞掛かったビル群だった。
初めてこの部屋に来た時、社長はここから外を眺めていたなぁ。
そんな事を急に思い出した。
あの日の社長は、この広がる景色に何を見ていたんだろうか。