臨時社長秘書は今日も巻き込まれてます!
「昔から俺のまわりには大人ばかりだったからな。学校の同級生にしても何故か嫌煙されていたし、社会に出てからも年上に気を使われていたし……」

社長のご子息様なら、それはまわりも気を使ったことだろう。

「そもそも、歳が近い人間とは、仕事以外の会話はあまり成立しなかったと思う」

「社長、入社当時はどこにいたんですか?」

入社当初はたぶん、一応は下積みを経験してると思うんだけど……。

「経緯はお前と同じじゃないか? 総務部に1年、それから秘書課にいたが、すぐに副社長について……それから社長になった」

私はすぐに役職つきになったわけでもないし、今回のこれも正式なものでもないからね?


でも、なんとなく雰囲気もわかるかなぁ。

総務も秘書課も、軽口が出来るような雰囲気じゃないし。

同期内ならともかく、お高ーくとまってるもんね。


「同期で飲みにとか行ったことないんですか?」

「ねぇなぁ。歳が近くても、こうやってザックリ話せたのはお前くらいじゃねえか? 後は忍び寄ってくるか、ガッチガチに固まってる」

「……そりゃ、社長は社長ですからねぇ。私も暴言吐いてたら、すぐ担当外してくれるかと思ってましたもん」

「あ……外れたかったのか?」

目を丸くしている社長に、ゆるーく苦笑を返した。

「女嫌いの社長の近くに女の秘書なんて、やっかみの対象過ぎて面倒じゃないですか」
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