私、今から詐欺師になります
「男なんて、究極、どれも似たようなもんだ、諦めろ」

「じゃあ、女もそうなんじゃないですか?
 秀行さん、他の方と結婚されても同じですよ、いててて……」

 いきなり、ヘッドロックをかけられる。

「職場ですっ。
 此処、職場ですっ」

 みんな、見てますっ、と茅野は叫んだ。

 実際、茂野社長は、なにやってんだ、という顔で見ていく者も居る。

「古島っ。
 こんな女を雇ってても、なんの役にも立たないぞっ。
 ただ、愉快なだけだ」

「愉快ならいいじゃないか……。
 まあ、玲は結構役に立つと言ってたけどな」
と穂積がフォローも入れてくれる。

「ああ、お前の弟だとかいう、あのオカマか」

「玲さん、今日からオカマじゃなくなりましたけどねー」
と押さえつけられたまま茅野が言うと、いちいち、うるさいっ、とまた絞められた。

 それを見ていた省吾がぼそりと呟く。

「……前から思ってたんですけど。
 茅野さんにも多分に非がありますよね。

 常に一言多いって言うか」
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