この胸いっぱいの好きを、永遠に忘れないから。
「ヒサ言ったろ。
私みたいな生徒は少なからず居るって。
何にも興味ない、あっても出来ない。
そんな生徒が周りに触発されて、行動出来るきっかけになればいい。
実際、ヒサも人前であんなに力説してた」
「あ……あれは……」
私は一気に赤くなる。
センパイの最後の学園祭。
今までと違ったことがしたい。
そう言ったセンパイの夢を、叶えたいと思った。
でもまさかそれが、自分があんなに人前で話せるなんて……。