私に恋してくれますか?
翌日、私は休みを取っていたし、トオルくんはサボりを決め込んでいたみたいで

昼過ぎまで朝寝坊をしてから、ゆっくり食事を摂る。

「ピーコ、会わないうちに飯が上手くなってる!」とトオルくんはニッコリする。

1人暮らしをしてからどれくらい経ってるとおもってるの?
私が呆れた顔で

「…ありがとう。」と言うと、

「俺ってこれからうまい飯が食えるって事だ。」としみじみ言うのでつい笑ってしまう。


「ピーコ俺の家の鍵ってまだ持ってる?」と言うので、お守りが付いたままの鍵を出すと、

「俺もお守り付いてる。」とスマホを見せて、

「あの家の俺の鍵って左近に渡してあるんだ。
ピーコに見せたいものがある。これから行こう。」と言うので、頷く。

私達はじゃれあったり、くちづけしたりしながら、
のんびり用意をして、手を繋いで、出かける事にした。

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