乙女野獣と毒舌天使(おまけ完結)
ーウェディング企画室ー
「立花杏樹です。宜しくお願いします。」
悠一に案内された部署には何故かもう雅輝がいて、"俺より先に出たはずでしょ?"と言われてしまう。皆が中央に集まって来たとき、その中に見知った人物がいて、さらに、驚いた。
「杏樹、皆を紹介するから。」
雅輝が杏樹の名前を呼んだことに、企画室のみんなが反応する。びっくりした顔をしていることを全く気にしない雅輝はそれぞれを紹介する。
「システムエンジニアの手越直哉君。」
「手越です。30歳でWeb担当です。」
淡々と語るニコリともしない愛想がない男性は、手越直哉。すらりとしており、眼鏡に、7:3に前髪を分けており、見た目は秘書をしてそうな風貌だが、やり手のシステムエンジニアだ。
「会計、庶務担当の松坂なずな。前、あってるよな?」
「杏樹ちゃん、宜しくね。なずなです。」
悠一経由で二度ほどあったことあるなずなは、以前と同様、おだんご頭に愛嬌のある話し方をし、企画室に入ったときからニコニコしている。
「企画営業の前澤ゆずる君。」
「前澤です。松阪と同期です。立花さんより、年下ですので、気軽に何でも行って下さいね?」
直哉と違いハツラツと話すゆずるは、明るい茶髪に短髪だがパーマがかった髪に、さすが営業と言う感じのフットワークが軽そうな男性だ。
「杏樹は、前澤と一緒に企画しながらデザインを担当してほしい。」
「分かりました。」
何の違和感もなく、"杏樹"と呼び、それを受け入れる"杏樹"に対して、直哉とゆずるは気にしない素振りをしていたが、事情を知る、なずなと悠一は、ニコニコとして二人をみていた。
「仕事内容は、前澤に聞いてくれたら分かるよ。あとは、女同士がいいだろうから、先に松阪さんに案内して貰うといいよ。ランチを食べて午後から仕事して貰えばいいから。」
雅輝がそう促したことで、杏樹はなずなに連れられ、まずはロッカーに連れていかれた。