乙女野獣と毒舌天使(おまけ完結)
「杏樹、出てきて?」
「……迷惑かけて、ごめんなさい。」
布団の中で、ゴニョゴニョと反省の言葉をのべるが、一向に布団から出て来ないため、布団をゆっくりはがすと、慌てた杏樹とまた視線があい、観念したように、布団から出てベッドに正座してきたため、雅輝も上半身を起こした。
杏樹は自分の格好に今となって気がついたらしく、シャツの裾を引っ張りながら、顔を真っ赤にしながら雅輝を見てくる。
「あの…私、昨日のこと覚えてるんです…本当、ごめんなさい。」
「……けっこう、大胆なんだね。」
「あのふたりが、色々初めてな私に、あんなことやこんなことを教えるから、私…なんか気持ちが大きくなって、雅輝さんみたらなんか、今なら出来るような気がして……だって、初めてはやっぱり重たいでしょ?」
杏樹は自分で何を言っているのかわかっていない。
まるで、自分のことを好きだと言ってるように聞こえる雅輝は、杏樹の髪の毛に触れる。
「杏樹、俺のこと好きなの?」
「えっ!!……はい、好き…。」
「それは、恋人になりたい、好きなの?」
「…うん、ありのままの雅輝さんが…好き。」
真っ赤になりながらもきちんと伝えてくれる杏樹に、雅輝は笑顔を向け、改めてベッドに座り直す。
「杏樹から言わせたら卑怯だよね。…杏樹、好きだよ。最初で最後の恋を俺として?恋人になって。」
「うん!!!」
満面の笑みで杏樹が答える。それを確認すると、すぐに雅輝が杏樹の手を引き、気がついた時は雅輝に押し倒されていた。
下から見上げる杏樹と、上から見下ろす雅輝。雅輝の手が杏樹の顔を包み顔が近づいて来ると、杏樹はとっさに目を瞑る。
唇と唇が触れる。ぎゅっと強張っていた杏樹の力が全体から抜けるのに、気がつき雅輝は、唇を離しもう一度見つめ合う。
ただ触れるようなキスなのに、初めての杏樹はとろけるよな感覚に陥り、力が抜ける。でも唇が離れて心がさみしいと感じたた瞬間、噛みつくようなキスをされ、思考回路が停止する。
「…んっ……っん…。」
微かなに開いた口から、甘い声が漏れても雅輝は一向に止めず、唇が離れた時には、雅輝の下には脱力した杏樹がいた。色っぽく顔を赤めて、うっすらと涙目で、艶めいた声に雅輝の中でなにかが切れる。
「ごめん、初めてって分かってるんだけど…優しくするから、抱いていいかな?」
「……あっ…えっと…んっ…!!」
返事を聞くより先に口を塞がれ、両手に指を絡めてくる。どうしていいか分からない杏樹は、雅輝の手を握りしめて応えることしか出来ず、ただされるがままだった。
「……迷惑かけて、ごめんなさい。」
布団の中で、ゴニョゴニョと反省の言葉をのべるが、一向に布団から出て来ないため、布団をゆっくりはがすと、慌てた杏樹とまた視線があい、観念したように、布団から出てベッドに正座してきたため、雅輝も上半身を起こした。
杏樹は自分の格好に今となって気がついたらしく、シャツの裾を引っ張りながら、顔を真っ赤にしながら雅輝を見てくる。
「あの…私、昨日のこと覚えてるんです…本当、ごめんなさい。」
「……けっこう、大胆なんだね。」
「あのふたりが、色々初めてな私に、あんなことやこんなことを教えるから、私…なんか気持ちが大きくなって、雅輝さんみたらなんか、今なら出来るような気がして……だって、初めてはやっぱり重たいでしょ?」
杏樹は自分で何を言っているのかわかっていない。
まるで、自分のことを好きだと言ってるように聞こえる雅輝は、杏樹の髪の毛に触れる。
「杏樹、俺のこと好きなの?」
「えっ!!……はい、好き…。」
「それは、恋人になりたい、好きなの?」
「…うん、ありのままの雅輝さんが…好き。」
真っ赤になりながらもきちんと伝えてくれる杏樹に、雅輝は笑顔を向け、改めてベッドに座り直す。
「杏樹から言わせたら卑怯だよね。…杏樹、好きだよ。最初で最後の恋を俺として?恋人になって。」
「うん!!!」
満面の笑みで杏樹が答える。それを確認すると、すぐに雅輝が杏樹の手を引き、気がついた時は雅輝に押し倒されていた。
下から見上げる杏樹と、上から見下ろす雅輝。雅輝の手が杏樹の顔を包み顔が近づいて来ると、杏樹はとっさに目を瞑る。
唇と唇が触れる。ぎゅっと強張っていた杏樹の力が全体から抜けるのに、気がつき雅輝は、唇を離しもう一度見つめ合う。
ただ触れるようなキスなのに、初めての杏樹はとろけるよな感覚に陥り、力が抜ける。でも唇が離れて心がさみしいと感じたた瞬間、噛みつくようなキスをされ、思考回路が停止する。
「…んっ……っん…。」
微かなに開いた口から、甘い声が漏れても雅輝は一向に止めず、唇が離れた時には、雅輝の下には脱力した杏樹がいた。色っぽく顔を赤めて、うっすらと涙目で、艶めいた声に雅輝の中でなにかが切れる。
「ごめん、初めてって分かってるんだけど…優しくするから、抱いていいかな?」
「……あっ…えっと…んっ…!!」
返事を聞くより先に口を塞がれ、両手に指を絡めてくる。どうしていいか分からない杏樹は、雅輝の手を握りしめて応えることしか出来ず、ただされるがままだった。