乙女野獣と毒舌天使(おまけ完結)
初めての行為が終わり杏樹は、雅輝の腕の中に包まれていた。息を整えて、先程のことを思いだし、また体が熱くなる。
優しく労りながらも、杏樹の反応がよくなると強い刺激を与え、何度も気持ちよくなって、最後は自分が求めていた。そんなことを思いだしていると、杏樹の名前を愛しい人に呼ばれる。
雅輝の胸元を見ていた杏樹が声に反応し顔をあげると、チュッと唇にキスをされた。
「…もう…不意討ちやめてよ…。」
「可愛い。」
雅輝は、杏樹の顔を眺めながら髪を撫で、顔がニヤニヤしてしまうのを必死に絶える。
初めてだと言うのは知っていたのに、最初は思い出になるような場所でなんて考えていたのに、自分の中のリミッターがあんなにあっけなく外れるなんて驚いた。
今思い出しても堪らなく愛しい。必死に押し殺そうとする声や反応するたび涙目になる顔や、誰も知らない表情すべてが、自分のものだなんて、こんなに嬉しく感じたことは今までのなかった。
「もう、お昼だね。体大丈夫そうなら、デートする?」
「デート!!」
勢いよく布団から飛び出た杏樹は、嬉しさのあまり自分が何も着ていない姿であることを忘れていた。
「…官能的な姿だね?杏樹。」
「キャ!!」
「あはははっ。さっき見ちゃったけどね。」
「もぅ~!」
「体大丈夫そうだね。どこかリクエストある?」
そう聞かれ、杏樹はあることをリクエストした。
二人は今、車の中でサンドイッチを頬張りながらあるところに向かていた。
「初デートにはぴったりでしょう?」
「ああ、すげー楽しみ。」
二人は雲ひとつなく、爽やかな風が吹くドライブには持ってこいの中、杏樹と雅輝は初デートに出掛けた。
杏樹は前々から雅輝と出掛けたい場所があった。少し遠出する場所で雅輝に車を出してもらう必要があったため、言い出せずにいたのだ。
だが、リクエストと聞かれて思いきって話してみたのだ。