俺様御曹司による地味子の正しい口説き方

ドアへ視線を向けて、お疲れ様ですと返事を返す。
パソコンに向かって仕事を進めていると、隣に恭一の気配がする。

チラリと視線をやると、こちらを見て目を見開いてる。なんなんだ、さっきから。
少し眉を寄せて、訝しげに恭一を睨む。

「どうしたんですか?………………今から少しお時間ありますか?会議資料の仕方を━━━━━━」

焦ったように、言葉を被せて恭一が手を取り、声を低く落として私を呼ぶ。

「杏!ちょっと来て!」

「えっ?ちょっ、、」

「図面探しに資料室行ってきます!」

「えっ?な、、、」

強い力で腕を引かれ、転がるように階段を降りる。誰もいない資料室に入ると鍵を閉め、壁に体を押し付けられた。

タンっと顔の横に手をつかれ、少し怒ったような恭一の顔がキスをするくらい近くに寄ってきた。

「ねぇ、何してんの?何この髪、眼鏡は?」

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