俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
「なっ、、、!」
「そんなことある分けないじゃないですか。ねぇ、小早川君。私あれで大丈夫で、、、す、、、あれ?どうしました?」
話ながら隣に座る恭一を見ると、口許を覆いながら反対に顔を背けている。髪から除く耳が赤く染まっているように見える。
「ふふふふふ。只でさえ杏は鈍いんだから、回りくどい言い方しても伝わらないわよ」
「ほぇーーーおっ前可愛いなぁ。その顔によく似合うなその照れた顔。ちょっ、写メ撮らして、売れそうだわ。やっ、嘘だって、やめっ、、」
空いた手で恭一がおしぼりを投げていた。
加藤のスーツに当たり、ケラケラ加藤も笑っている。
いつの間にこんなに仲良くなったんだろう。二人のやり取りに笑いが止まらない。
同じようにケラケラ私も笑うと、恭一が覗き込んで顔を近づけてくる。
近いーと、ペシリ恭一の頭を軽く叩く。
なんだか楽しい。
「……はぁ。悪い、先に帰る。杏が酔っぱらってるわ。杏、帰るぞ」
「ふふふふふ。仲良しですねぇ」
恭一と加藤を交互に見て楽しそうに笑みを溢す。普通のカクテルで前のシャンパンより度数は少ないとはいえ、気づいたら3杯目を飲み干すところだった。
道理で楽しいはずだ。
笑いが止まらないもの。
目元が熱く、ぼーっとしてきた。
それでも楽しい気分に自然と笑いが起きる。加藤が前から息を飲む音が聞こえた。
「━━━チッ、行くぞ」
恭一の舌打ちすらも面白い。
体を支えてもらいながら立ち上がるよう引っ張られ、えーーっと可愛くない文句を言いながらも素直に席を立つ。
ふふっ。
やっぱり楽しい。