俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
「加藤も戻ってきたばっかりだし、新規開拓していかなきゃいけない部だから色々とやることも多いのかもね。連絡は?取ってるの?」
「そうですね、フロアの出入りも激しいですし、顔すら見ないときもありますね。あっ、ラインはたまに来てますよ。…………そもそもお付きあいというものがよく分からないので、どういった頻度でするべきなの
か分からないんです」
「ふふふ。好きな時に連絡したらいいのよ。杏は彼から連絡が来て嫌だと思う?」
「うーん。今は思わないですね。顔を見ていない分連絡が入ると生きてるんだなと思います」
「今はって、あはははは。生存確認?
━━━━━ね、寂しい?」
「…………どうなんでしょう。よく分かりません」
ご馳走さまでした。
お箸をおいて手を合わせた。
向かいから変わらずにやにやした華ちゃんが楽しそうに教えてくれた。
「ねぇ杏、気づいてない?さっきからずっと出入り口のところチラチラ見てる。誰か捜してた?」
えっ!と、目を見開く。
うふふふふ。と、意味ありげに笑う華ちゃんに、頬が熱くなる。
「そ、そんなこと無いですっ」