俺様御曹司による地味子の正しい口説き方



バタンという音がして、小早川君がお風呂からでてきた。

下はスウェットで、上半身裸のままタオルで頭を拭いている。
又そんな格好して!お色気ムンムンのその姿にクラクラして、意識しすぎて鼻血が出そう……。

「テレビくらい付けてたら良かったのに。杏の物は前にしまった場所に入ってるから入っておいで?」

「あ、ありがとうございますっっ、」


そう言うのが精一杯で、視線を合わせられないまま彼の横を通りすぎお風呂場へ向かった。

ここにくるまでよく私平気でいられたよね!?
あの時は好きが溢れてて、タクシーの中もふわふわした気分だった。

分かってる。
分かってる、つもり。

分かっててもドキドキが止まらないッ!

叫びだしてしまいそうだ。

と、とりあえずお風呂に入ろう。
熱めのシャワーを出して、頭から被る。

あれ?
こういう時、本気で全身洗うもの?
髪も濡らして良かった?
化粧は?

あぁぁぁぁぁっっ!!

悩んでも、もう既に頭からシャワーを描けてしまったんだからどうしようもない。

開き直って全身洗ってしまおう。
どうせ化粧も元から殆どしていないし、すっぴんも初めてじゃないんだから。

思い悩んだところでどうにもならない。



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