俺様御曹司による地味子の正しい口説き方
私を気遣うように労るように優しく動き出した彼に無我夢中でついていった。
甘やかされてふやかされて繋がった熱の部分からドロドロに熔けてなくなってしまいそうな感覚に一つになるってこう言うことかと何処か遠くで思いながら翻弄されて、お互いの熱が弾けた瞬間そのまま意識を手放してしまった……。
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目が覚めるとまだ辺りは暗く静かだった。
相変わらず体に絡み付くように抱き締められて寝ていたようだ。
身動きがとれない……。
いつもと違うのはお互いに素肌ということだ。触れあう感触に嫌でも昨夜の情事を思い出す。
顔に熱が溜まるのを感じながら目の前にある端正な顔立ちの男を見上げた。
寝顔すら綺麗って嫌味よね。
ニキビのあとひとつないすべすべの肌に思わず手がのびる。
羨ましすぎる。
体に感じる鈍い痛みに、昨夜の事が夢ではなかったと思い出させてくれた。
自分でも不思議なくらい求め会うのが自然に感じた。あんなに緊張して不安で逃げだしなくなったのに、華ちゃんと話していただけで早く彼に会いたくて、伝えたくて、触れたくて、触れてほしくなった。
思い出すだけで恥ずかしいけど、あんな声が出るなんて自分でもビックリだ。
それに、彼はけっこうキス魔だ。
他の男性と比べる対象がいないから分からないが、あの最中も常に彼はキスをしてきた。そんなもんなんだろうか?
今日もだけど、彼はいつも私を抱き締めて眠る。
嬉しいし、安心するんだけど、今までの彼女にもそうだったかと思うと胸がチクリと痛む。
こんなやきもちまで妬くようになってしまったなんて……。
自分の心の変化にため息が出る。
なんて現金なやつなんだろう。
今までの散々分からないなんて言っておきながら好きだと自覚したとたん嫉妬するなんて。