うっせえよ!
「キリン……。」
「だから、りんです!」
「いいや、キリン! てめえ、これは一体どういうことだよ!? 意地の悪い担当編集のパワハラ、モラハラに耐えられなくなった作家が、その担当編集者と付き合うフリをして、殺してしまうって設定は!」
「何か問題でも?」
「大アリだ! この意地の悪い担当編集、まるで俺を投影したようなキャラクターじゃないか! 過去に俺が言ったことがあるようなセリフもあるし、原稿をシュレッダーにかけてるし!」
編集部のみんながクスクスと笑っている。私も思わず吹き出してしまった。
「笑うな!」
誠司さんの叱責がこれほど愉快に感じたのは初めてかもしれない。