私のいとおしい残念な男達
うう、暗い暗い暗い…………
「舞子ぉ、電気がつかないぃぃ、私本当にダメなのぉ!暗いとこぉ〜〜っ」
恥を忘れ、とにかく震えながら舞子に電話した
『…………なにやってんのよ全くあんたは』
私の状態に電話口の舞子の声は呆れていた
分かってる、28歳にもなって
たかが社内の明かりが消えたくらいで取り乱すなんて
でも小さい頃のトラウマで、いきなり見えない暗闇の中に放り込まれると、身体が硬直してパニックになってしまう
時間に比較的余裕を持って支度して、水野君との約束のCoConanのパーティーへ向かうため、会社を出たのはまだ18時半だった
約束の時間まで本屋にでも寄ろうと思い、道中何気に時間を確認しようと鞄から携帯を探すが、見当たらなくて
会社のデスクに忘れた事を思い出し、急いで5階にある部署に戻り室内の電気をつけ、デスクの上にあった携帯をみつけたその途端だった
非常灯以外の明かりが一瞬にして消えた
つけていた部署の明かりから、廊下のダウンライトまで
当然、目がなれるまで自分の姿さえ見えないし、正直蹲ったまま動けないでいた私
かろうじて携帯を探し当てた後だったのが幸いだった
『今迎えに行ったから、その場でおとなしくジッとして待ってなさいよ』
舞子が迎えに来てくれるんだ
ホッとしてその場にヘタリ込んだ
良かった……自分一人じゃ動けなかった