私のいとおしい残念な男達
「うぅ……ひぃっ…くぅ………っ」
止まらないじゃん、バカァ………
顔を手で覆って、涙を拭い取っても抑え切れないまま
「小夏………」
和馬から伸びた指先が頭に触れると、すぐに
強く肩を引かれて、
私の身体が黒木の腕の中へ埋められた
「…………っ」
少しの沈黙の中、黒木の手に更に力がこもる
「…………小夏、和馬もう行くぞ」
低いその声に、黒木の腕から少し顔を上げると、私に合わせて顔を覗くように身体を屈めた和馬
「小夏、じゃあね」
黒木の腕の中にいる私の頭を撫でながら
明るい、いつもの柔らかい笑顔を見せてくれた
声を出そうとすれば、また溢れ出す涙に
ただコクコクと相槌を打つしか出来なかった
「………泣き虫」
和馬が行ってしまっても、言いようのない気持ちに暫く涙が止まらないまま、その隣で呆れる黒木
「うう………ご…めんっ」
「まあ別に、空港でグズグズ泣いてたっておかしくはないからいいよ………っ」
ぶっきらぼうにそう言って私の手を引くと、和馬が行った方向と反対にゆっくりと歩き出した