私のいとおしい残念な男達



目が覚めた時

暗い部屋に小さなダウンライトの明かりが目について、それから目を逸らすように寝返りをしたら

その目の前に見えたのは、黒木の寝顔だった


「…………っ!?」


咄嗟に身体を引いて、辺りを見渡した


「あぁ、そうだった………」

いつの間にか本気で眠っていたみたい




時間はすでに19時半で、明るかったさっきとは違って、もう外はすっかり暗くなっていた


黒木も眠ってたんだ………


昨日眠れなかったのと、ベッドの心地よさと、隣に人がいる安心感なのか、思いのほか熟睡してしまった

結構ガッツリ眠って、なんだかスッキリしてる

………人の隣で眠るなんて久しぶりだ


ベッドサイドにある、明るさを調整する微かなライトで眠った黒木を見つめた

こんな風にマジマジ黒木の顔を見たことなかったなぁ

意外とまつ毛が長いんだぁ、しかもやっぱり無防備に眠っていても整った顔してる

それ以上電気をつけないまま、ベッドからソッと抜け出すと、窓のレースのカーテンから街並みが見えた

「わぁっ……」

部屋に明かりをつけてないせいもあって、
そのキラキラした宝石のような窓一面の夜景に思わず釘付けになった


広くて落ちついた部屋で綺麗な夜景


まだ、ベッドに眠り込んでいる黒木にチラリと横目を向ける


ここって、もしかして黒木の『普段使い』なんだろうか………?

なんてそんな事考えてしまう


「へぇ……バスルームは思ったより広いんだ」

ついついいろんな扉を開けてしまう


普通はユニットバスが主流なのに、トイレと別の女性受けする少し高級感のあるバスルーム


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