私のいとおしい残念な男達


さて、どうしよう


お風呂からは出たものの、バスルームから出られない

大体、考えてみれば先にさっさとお風呂に入ってしまうなんて、まるで私の方が準備万端みたいじゃない?


でも、ただ昼寝するだけでとった部屋じゃないよねやっぱり

「泊まりならそれなりの用意くらいしてきてのにぃ………」

なんて、ずっと微妙な緊張が収まらない


バスローブを着て、そろりとバスルームのドアを開けて顔を出した

「ん?」


なんか部屋からとってもいい匂いがする



「え、これって」


「ルームサービス」

黒木が得意気にシャンパンの栓を開けた


サンドイッチにローストビーフ、エビのフリッターのサラダなど、その他美味しそうな物ばかり

いつの間にか空いていたお腹は、すでにそれらを受け入れる体勢になっている



食事のあるテーブルの前のソファーに座って、シャンパンをグラスに注いでくれた黒木


「飲み過ぎるなよ」

それを私に差し出してきた

「今日は飲んでもいいんだ」


シャンパングラスを立ったまま受け取ると、
ポンポンとシートを叩き黒木の隣に座るように促された


「ちゃんと自分でセーブしろよ」


そう言って私の頭を小突く

そうは言われたものの、そのシャンパンをクッと一口、湯上がりの喉に流し込んだ


「美味しいっ!!」

思わず頰が上がる



「じゃあ俺もシャワー浴びてくる」


「あ、うん」

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