私のいとおしい残念な男達


美味しいシャンパンに、美味しそうな食事
なんて幸せな空間だろう
どれから食べようか舌鼓しながら箸を握る


「黒木、食べないの?」


「あとでいい」

そう言ってバスルームに行った

今一緒に食べればいいのに………



黒木の分を残しながら、
少しずつ食べ比べて、さらに頰を上げた


「どれも美味しいィ〜」



シャンパングラスに三杯目を自分の手酌でいれようとしていた頃、
黒木がバスルームから出てきた


「旨いか?」

濡れたままの頭にタオルを乗せて、私の頭上から今注いだばかりのシャンパングラスを取り上げ、それを一気に飲み干した


「美味しいよ特にこのローストビーフ、それにこの冷製パスタとか………あ、シャンパンまだ飲む?」

「いや、俺はビールでいいや」

飲み干したシャンパングラスをテーブルに置くと、冷蔵庫からビールを取り出しプルタブを開ける

なんかちょっと黒木が色っぽく見える
っていうか、似合い過ぎてない?胸が肌蹴たバスローブ姿
まるで大人ドラマのワンシーンみたい

思わず見上げて見惚れてしまった

「………何?」


ビール片手に濡れた髪をタオルで拭いている黒木が、ソファーに座る私の隣に腰をおろした


今頃になって、この状況にドキドキと心臓が騒ぎだした

「お前も飲む?」

手に持ったそのビールを差し出してきた黒木を、見上げたままふるふると首を振った


飲んだらきっと悪酔いしそう………


「あ、いや黒木って普段こうゆうとこ利用してるのかなって………」

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