私のいとおしい残念な男達


つらつらと書かれた和馬の懐かしい文字に、思わず涙腺が緩む

相変わらず綺麗な字だなぁ………



《本文》
二人は今でも、前の様に偶に喧嘩しながら仲良くやっているんだろうね。

たぶん小夏のことだから波瑠にはあの時の、
『別れた本当の理由』を話さないままじゃないかな?

だから今回、このカミングアウトで波瑠はきっと、その事に疑問を持つはずだと思う

ここで、話してしまっても構わないよ、と言ったら小夏に対して僕は無責任だろうか?

あの頃のもう一つのカミングアウトを、いま波瑠は理解できるだろうか?


もちろん、僕にとっての波瑠への気持ちは今でも変わったわけじゃないし、
二人を愛おしいと思う気持ちだって変わらないけど、

でも今は、それ以上に『ビル』が特別で、かけがえのない大切な存在でもあるんだ

彼には波瑠や小夏の話もしてあって、いづれ4人で会いたいとも話している


小夏、君に最後までこんな身勝手な男を
どうか許して欲しい。



最大級の敬愛をこめて
和馬



< 405 / 410 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop