私のいとおしい残念な男達


そこで、水野君に惹かれ和馬は私に打ち明けた
って事らしい


「その頃だっただろ?和馬とぎくしゃくなり始めたのって?」


私の手を握る波瑠の手に力がこもる


「え、いやまぁそうだけど、でもちがっ……」

私はいつ、和馬が水野君と大学の飲み会に行ったのかは知らない


「そうかっ、やっぱりそうだったんだなぁ」


「だから……………」


ああ、なんか納得しちゃってるのを否定して正解を説明するのが面倒になってきた

そう言えば水野君は最近どうしているだろう

一度、波瑠幹事で合コンをやる約束してたけど、結局仕事を理由に波瑠自身はドタキャンしてたっけ確か…………で、

なぜかあの後、暫く水野君とモモちゃんは仲のいい飲み友になってたっけ

あの二人、息はあってたみたいだけど、結局付き合ってはなかったみたいで

最近はどうしてるか分からないけど


まぁ….…
このままの方が、極端に和馬を意識しないし
変わらない波瑠のままで和馬の彼と会う事が出来るんじゃないかなぁ


そのまま私の入れたコーヒーを一気に飲み干している波瑠

「10年以上も愛されてたのに、報われないもんなんだ…………」


息を小さくついて、波瑠には聞こえないように呟いた


こんな解答に辿り着いた波瑠を和馬が知ったら
また大笑いするだろうか?

それとも、波瑠への想いは所詮報われないものだったのかと、ショックを受けるだろうか?


どっちにしても、
今の波瑠を和馬に教えてあげよう
トンチンカンな勘違いも訂正しないままでね





「ねぇ波瑠、散歩に行かない?」


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