私のいとおしい残念な男達
「小夏が全然負けてないから驚いたけど、桐生君には何か聞けたの?」
いつもながら、ズバリと確信をついてそう質問してくる舞子
「………まあね、一応噂は噂でしかなかった」
とりあえずは聞きたかった事は聞いた
「朝から二人でカフェなんて、昨日は久々晴れてレス解消とか?」
「………………はっ?」
私の前に廻り込みさらに耳元に近づきそっと囁く
「昨日泊まってきたんでしょ?何ヵ月ぶりに…………違うの?」
「えっ、ちがっ……!」
途端、舞子にガツッと両肩を捕まれ、ぐるりっと後ろへ身体を回された
「!!」
「付き合ってる二人が仲良くモーニングコーヒー飲んでるんだからそう思うでしょ普通、ねぇ狼さん?」
「誰が狼だ……………」
目の前にムスッと不機嫌な黒木
「……………っ」
びっくりして言葉がでない…………
「私がカフェで見つけた時から、同じように着いて来てたから、ちゃんと説明してあげたら?昨日はどんな夜だったって」
背後から肩越しに顔をだし、黒木を見上げて意地悪くそんな事を言い放つ舞子
「はぁっ?! ちがっ……朝待ち合わせて会ってただけだよっ!」
「……………」
何でそんな事黒木に言わなきゃいけないんだっ
「………さて何でそんなに黒木君は不機嫌なんだろうね?」
クックッと笑いながら私の肩にある手を離し、そう言って身体を翻してエレベーターに向かって行った
「舞子っ」