私のいとおしい残念な男達
「………女です」
「えっ?」
「別の女が出来たんです、黒木さん」
別のおんな………?
秋山さんが神妙な顔をして私に詰め寄ってくる
「七瀬さん知りません?28日の夜に黒木さんが会ってた女っ」
「にっ、28日?」
28日と言えば、舞子とモモちゃんと飲みに行った日だったような…………
「その日の夜中に電話が掛かってきたんです。電話口から女の声が聞こえて、次の日黒木さん昨日と同じスーツにネクタイだったんですよっ?!」
「あ…………っ」
愚痴をひと通り言いながら、
ランチのオムライスを食べ終わり食後のケーキバイキングに手を伸ばす秋山さん
「なんだか、悩み相談されてる小夏先輩の方がさっきから赤くなったり青くなったりしてません?舞子先輩」
モモちゃんたちの監視は尚も続く
…………………少なくてもあの時、この子は黒木の彼女だったんだ
なのに私は、なんてことしちゃったんだろう
「七瀬さん、食べないんですか?」
目の前の秋山さんが半分以上残している私のオムライスを覗き、首を傾げる
「秋山さん………何か私に出来ることある?」
言ってはいけない一言を言ってしまった