私のいとおしい残念な男達
「さ、じゃあ次はやっぱりあれだよな」
そう言って次のアトラクションへ連れていかれた
「へっ………あ、いやこれはパス」
「何言ってんだ? 遊園地といったらこれだろう!」
引きづられるように連れてこられたお化け屋敷
《今世紀最大にして、最強に怖いお化け屋敷》なんて書いてある
なんで好きこのんで恐怖を体験しなきゃいけないんだ?!
それでも御構い無しにズルズルと連れていかさろる
「いやだっ、本当に入らないって!」
ジタバタと抵抗するも虚しく捕獲され、その暗い暗いドロドロした雰囲気の不気味な入り口へ足を踏み入れてしまった
みえない、みえない私は何にも見えない
目さえ閉じていれば、そしてさっさと出口まで
「おいっ、そうも引っ付いてたら歩き辛いだろっ」
「無理無理無理…………!!」
お願いだからそのまま何事もなく進んでください
たまに黒木も「おおっ!」とビクついているが、その腕をしっかり掴んだまま、目を瞑って同じように足を止め同じように声をだす私
「で、出口まだ……?」
小刻みに震えながら、引きづられるように進む黒木の足がピタリと止まった
「な、なななななに………?!」
目を瞑っているが、心なしか周りが明るくなったような………