私のいとおしい残念な男達

「さて、次はどこに行こうか……?」


普通の彼氏だって口にしない言葉をテロッと言った黒木に、不覚にもドキッとしてしまった

「別に、黒木なんかに守ってもらう事なんてないから!!」

「はははっ、そうかもな」

どうやらただ調子良く出てきた言葉だったみたいだ

ただでさえ整いすぎる顔してるんだ
笑顔向けられそんな事言われたら、普通にヤバイだろ?!

今日の黒木はいつもと違うから、調子狂う……


そうだ、いつもなら和馬が私の話を聞いてくれて、その横で「なんだそれ、ダッセーなぁ」なんて悪態をついてくるだけなんだから

「い、一番最初に乗ったジェとコースターでしょっ次は」

「おっ、そうだな。よしっ」

それに、何の躊躇もなしで手を取られ繋がれる

「…………っ」


今まで、何人か黒木が付き合ってきた彼女を知ってるが、一緒に飲んだり遊んだりした事はなかった

大概一ヶ月から三ヶ月くらいで別れてしまっていたからだ

でも……っ

さっきみたいな黒木が彼女に対しての態度なら、何で別れてしまうんだろう?


いったい、どんな付き合い方してたんだろう




「………っあれ?」

なんだかボケッとついて歩いていたはずなんだけど、いつの間にか黒木の姿が見当たらなくなっていた

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