私のいとおしい残念な男達
外側を見ていた視線を中の方に振り返ると、私の隣に座り後ろから覆いかぶさるように外側を指差していた黒木
「!!」
「ほら、あの赤い屋根の家の隣にうちが見える………」
顔を付き合わせてそう言ってきたが、それがどこなのか見つけることも出来ず
一瞬の近さに固まった
「…………っ」
「…………」
頭の上から小さな溜め息が聞こえてきた
「………なぁ、お前和馬と何かあったのか?」
逃げられないその状態で耳元に顔を更に近づけそう聞いてきた黒木
「…………」
「ちゃんと話さないと、またキスするぞ」
「なっ……」
一瞬振り返り、後ろにある黒木の目が合うと、すぐに顔を伏せた
この状態じゃあ反撃する術がない
「なんにもないっ。あ、あの結婚の噂が気になってただけで………」
「じゃあ、どうして和馬とレスなんだ?和馬がただ忙しいだけだろそんなの?」
「それはっ、そいゆう意味じゃなくて……」
「……………」
観覧車の窓に添えたままの私の片方の手に、自分の大きな節のある手を重ねてきた黒木
更に後ろから、ふわりと癖のある黒髪の額が肩に乗ってきた
「なんだ………覚えてんじゃねぇか、あの夜の事」
うっ………
「覚えてないなんて言いやがって……」