俺様上司に、永遠の愛を誓え

「……部長……」


向けられたままの背中に呼びかけて、


「……もう、いいですから……。……もう、わかりましたから……」

言って、


「……部長のことを、もう誰も…私も、……責めたりなんか、しないですから……」

そう続けた。


「そんな風に言うな……。……俺が、あんな切れ方をして……勝手に、当たり散らしたんだ……」


部長が、私の方へ身体を向けて、


「俺が、感情にまかせて……不様に……、自分の苛立ちをぶつけて……」


片手を顔にあてると、その半分を隠すように覆った。




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