俺様上司に、永遠の愛を誓え

リビングのソファーに深くもたれかかると、

ネクタイを緩め、シャツのボタンを軽くはずして、

「疲れた……」と、呟いた。


「……忙しかったの？」

訊くと、

「ああ…」と、部長はうなづいて、

「悪いが、バーボンを持ってきてくれないか…そこのキャビネットにあるから」

と、視線を向けた。


「うん…バーボンは、どうやって飲むの？」

いくつかお酒の並ぶ棚からボトルを取り出して、尋ねる。

「ロックで……おまえも、ちょっと付き合え…」

「私は、強いのはそんなに……」


「ソーダで割れば、だいぶ軽くなるから……そこに、ソーダのストックもあるだろ？」

言う部長に、トレイにグラスを２つとバーボンとソーダに、アイスボックスに氷を詰めて持っていった。