哭く花

凛子さんは微笑むと、後ろを振り向き、

「学道、火垂、おいで」

とドアの向こうに手を振った。

間もなく、背の高い男の子と、少し幼い男の子が入ってきた。

すると凛子さんは私の方を向き直って、

「こっちの小さい方が、学道、こののっぽが火垂。どっちも私の弟よ」

ムスッとした がくと くん、
にこやかに、こんにちは、と声をかけてくれた ほたる くん。

「よ、宜しくお願いします」

「こちらこそ」

火垂くんが返事を返してくれた。

「さ、上がって、お茶でもしよう。」

美岬もありがとう、かたづけておいで、と

先生が皆に動くよう促した。

「じゃあ私お茶入れてもいいかな、」

凛子さんは靴を脱ぐと、慣れた様子でキッチンへと向かう。

その後ろを学道くんがついていく。
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