哭く花

さて、私も、片付けて向かおう。

そうして振り返ると、腕を掴まれる感覚が走った。

「?!」

「それ、俺も手伝うね」

火垂くんが、掃除機を持つ私の腕を握っていた。

「あっ、ありがとうございます」

「敬語やめてよ、あとほたる、とか、ほた、って呼んで」

「う、うん。」

笑顔が素敵なほたくんが、軽々と私の掃除機をもって、歩き始める。

「あっ!片付ける場所!」

「クローゼット、だよね?」

ほたくんが階段を登りながら答える。

「なんで、知って、、、」

小さな声は、届いていないのか、

ほたくんは階段を上るとクローゼットに消えた。

階段を上っていると、

「終了!」

とほたくんがクローゼットから現れた。

「あっありがとう!」

「いいえ」

ほたくんは階段を下りながら私を追い越し、

ひらひらと手を振った。

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