哭く花

暗がりの中で感じる寒気で目が覚めた。

身震いをして体を起こすと、カーテンが夜風にたなびいていた。

「あぁ、開けたまま寝ちゃった、」

涼しい夜風に手を伸ばし、窓とカーテンをしっかりと閉じる。

手をついた机の上には、丁寧に畳まれた洗濯物が置いてあった。

「やっちゃった、、」

畳み方の丁寧さから見て、きっと凛子さんだろう。

お礼、いわなきゃ。

何時かもわからないまま、ドアを開け、静まり返った廊下を歩いた。

階段を降り、リビングのドアを開くと、

ほたくんと、学道くんがテレビを見つめてゲームをしていた。

その後ろで凛子さんと先生が四人がけの机に向かい合って腰掛け、紅茶を飲みながらその様子を眺める。



ああ、家族ってこんなふう、だった

目を閉じて、少しだけ家族を、この空気を思い出した。




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