哭く花

「ん、」

朝目が覚めると、隣のベッドには、
たたまれた布団が無造作に置いてあった。

外はもう既に明るい。

時計を見ると、針は9時を指していた。

「っえ!!」

学校が始まって既に1時間が経っている。

誰も起こしに来なかったってことは、先生も寝坊!?!

慌てて部屋を飛び出し、階段を下る。

すると、リビングから出てくるほたくんの姿が見えた。

「ほっ、ほたくん!学校!」

「ん?あ、純兄が休むって言ってたよ?」

「...え?」

今日は木曜日。通常の学校のはず。

しかしほたくんは呑気にリビングから荷物を運んでいた。

「ほたくん、何してるの?」

「今日ピクニックだよ、着替えておいで美岬ちゃん」

「えっ、」

そう言ったほたくんは、せっせとバスケットを玄関に積み上げた。

< 126 / 133 >

この作品をシェア

pagetop