哭く花
「ん、」
朝目が覚めると、隣のベッドには、
たたまれた布団が無造作に置いてあった。
外はもう既に明るい。
時計を見ると、針は9時を指していた。
「っえ!!」
学校が始まって既に1時間が経っている。
誰も起こしに来なかったってことは、先生も寝坊!?!
慌てて部屋を飛び出し、階段を下る。
すると、リビングから出てくるほたくんの姿が見えた。
「ほっ、ほたくん!学校!」
「ん?あ、純兄が休むって言ってたよ?」
「...え?」
今日は木曜日。通常の学校のはず。
しかしほたくんは呑気にリビングから荷物を運んでいた。
「ほたくん、何してるの?」
「今日ピクニックだよ、着替えておいで美岬ちゃん」
「えっ、」
そう言ったほたくんは、せっせとバスケットを玄関に積み上げた。