哭く花

ある程度花に水をあげ終わった先生と、

いろんな話をしながら

窮屈なほど美しい植物園を歩いた。

この植物園は高校生の時、

仲が良かった先生や小野山さんたち4人が

委員会の仕事で扱ってたらしくて、

当時の担任の先生が、

他の学校に赴任する時に譲ってもらったものらしい。

大人になっても大事に当番を回していた。

そういえばお父さんとお母さんも、

時々出かけてくるって言ってどこかへ行くことがあったけれど、

ここに来てたのかなあ、

お母さんと、お父さんの、歩いた場所。

ただの土の上なのに、

何となくふかふかと地面から温かみを感じた。
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