少女マンガ的社内恋愛
「あ、あの常務。もしかしてここって……常務の御自宅ですか?」


「………そうだよ。へべれけのお前を小笠原から引き取って、どうにかここに連れて来た」


ヒクヒクと口元を引きつらせ、頭に過ったまさかの予想を告げると、あっさりと肯定された。


ウソ~~~!?私あの後アルコールにノックアウトされて、常務に自宅に連れて来られちゃったのぉ~~~~!?


急いで思い出してみようとしたけど、思い出せるのは燐の慌てた表情を見た時まで。


それ以降の事は、全くもって思い出せなかった。


「な、なんでよりによって常務に…信じられない……っ!」
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