少女マンガ的社内恋愛
何今の……私こんな声、出せたワケ……?


今まで自分自身でも知らなかった自分が現れてしまった気がして、余計に頬が熱くなる。


「ふぁ………!」


暫く車内に水音だけを響かせていると、ようやく唇が解放された。


「ハァ…ハァ……ッ」


「――――…比べんな」


「ハッ……えっ………?」


自由に息が出来る様になった瞬間、どうにか呼吸を整えていると、常務が未だに両手で私の頬を挟んだまま呟いた。


相変わらず顔同士の距離は殆ど離れていなくて、どちらかが少しでも動いたらまたキスが出来そうな位近い。


「じ、常務、離………」
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