少女マンガ的社内恋愛
ジッと捨てられた子犬みたいな瞳で見つめられて、結局ペアのグラスのピンクの方は私が使う事になってしまった。


青の方は常務が使う運びとなり、食器棚に並んで飾られるグラス達。


「……もう…いい加減、認めなきゃダメだよね……」


常務がケータイにかかって来た電話に出る為誰もいなくなったリビングで、私は1人呟いた。


もう見て見ぬフリは出来ない。


ずっとグラグラ揺れて不安定な気持ちだったけど、さっきの常務の“つき合ってもないのに”発言が、グサリと私の心を抉ったんだ。


そんな事言わないで……だって私は、アナタの事が――――…
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