少女マンガ的社内恋愛
「好き、なんだから………」


そうだよ。私は常務の事が好きなんだ。


例え小さい頃はちょっかいかけられまくっていたとしても、現在は常務と一般社員という身分差があっても。


私はもうどうしようも無い位、あの人に惹かれてしまっているんだ。


「ったく、よーーうやく認めたわね……私の大バカ女」


ずっとウジウジしてさ迷っていた自分に呆れつつも、一旦認めてしまえば驚く程心はスッと軽々している。


今までずっと一生懸命頑張ってくれた常務に、今度は私から笑顔をプレゼントしようと思いながら、私も着替える為にリビングから一歩踏み出した。
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