少女マンガ的社内恋愛
常務がドアから手を離し、鍵を閉める。


閉ざされてしまった解放への出口の前で、常務は私をゆっくりと壁に追いやった。


「澄鳴?お前何、ウソついてんだ?」


「ウ、ウソなんか……」


「ついてないって?それこそウソだろう?その荷物、オレお前がここに来た日に見たぞ」


常務の鋭い指摘に、グッと息を呑む私。


「もしかして……出て行こうとしたのか?しかもオレに黙って」


「あっ………」


とうとう1番突かれたくない図星を突かれてしまって、バカ正直に肩を上げてしまった。


それと同時に壁に背中が当たり、後ろに下がれなくなる。
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