少女マンガ的社内恋愛
こうなったら無理矢理にでも、脱出してしまおうか。


一瞬でそう考えついて、ドア方向に少しずつ足を向けようと試みたが――――…


「逃がすワケ無いじゃん?」


ダンッ!と常務の左手が壁に突き立てられて、退路を完全に絶たれた。


左ルートはまた家の中。私どうしたらいいの………?


「まさかこんな状況でお前に壁ドンする事になるとはな。澄鳴、言え。お前なんでオレに黙って出て行こうとした?」


イケメンに壁ドンされるという女性なら一度は憧れるシチュエーションも、今の私にとっては牢獄でしかない。


「えっ、えっと、あの、その………」
< 288 / 383 >

この作品をシェア

pagetop