少女マンガ的社内恋愛
“私がここにいたら、本命さんを家に招けないでしょう?”


そういう意味合いの言葉を言いたかったのに、涙がブレーキが壊れて止まらないせいで声が上手く出せない。


「フェッ…ヒック……うう…」


情けないやらツライやらでますます涙の勢いを上げていると、不意に常務に肩を掴まれた。


ビックリして顔を上げる私に、困惑している表情の常務。


「澄鳴?本命って誰の事だ?」


「へっ……」


「オレの本命はお前に決まってるじゃねぇか。なのに本命連れて来られないって、意味分からねぇんだけど」


「なっ…しらばっくれないで下さいっ!!」
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