少女マンガ的社内恋愛
お茶で体力を回復して一息つく私に、テーブルを挟んで真向かいに座った母と右隣に座った兄が、不思議そうに瞬きを繰り返す。


「あのさお母さん、お兄ちゃん……私とお兄ちゃんが小さい頃近所に御夫婦に一人息子の3人家族が引っ越して来たの、覚えてる…?」


「えっ?昔引っ越して来た3人家族って…高稲さんの事?」


「オレも覚えてるよ。確か高稲さん家の息子さん、メチャクチャ澄鳴の事からかってきたじゃん」


「うっ!!」


母も兄も高稲家の事を覚えていた事実に、表情筋が引きつってしまった。


今日私が実家に来たのは、常務の情報を得る為。
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