少女マンガ的社内恋愛
ただ人事部に書類を届けに行った帰り道に偶然会っただけでこうやって絡んでくる人が常務だなんて、この先この会社大丈夫!?


「じゃあなーー、チビネズミーーー」


「チビネズミって呼ばないで下さい!!」


パンプスをカツカツではなくガツガツ鳴らしながら営業部に戻ると、燐が「よっ」と私に手を振った。


「どうしたの?なんかやけに遅くなかった?」


「……帰って来る途中で常務に捕まった」


「常務って………ああ、だから遅かったのね」


力尽きた様に椅子に座って頭を抱える私にニヤリと笑う燐は、妙な色気を漂わせる魔女みたいな雰囲気。
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