まじめっ娘とイケメンくんの恋


謙太さんと目があったが
あたしから反らした。


何故あたしここに来たんだろ
失恋するために来たみたい。


「あやっぺ 彼とどう?
順調?」


突然 佑樹さんにふられた。


「はい 順調です
この後 デートなんで」


「そりゃそりゃ ごちそうさま
あのあやっぺが
『デートなんで』とか言うなんて
超ウケる!」


「自分でもウケます」


すると耳元で
「卒業した?」と尋ねられた。


「卒業?」


「彼とやった?」


「あ・・・まぁ」


「マジ???
だからか~何か綺麗になったと
さっき一瞬思ったんだ」


綺麗に?そう?


「佑樹さんなんだか変
誉めないでくださいよ
気持ち悪いです」


「嫌々、マジでそう思ったよ」


「あっ!
ねぇ謙太さんって彼女居たんですね」


「あ~あれね 元カノ
偶然さっき会って誕生日会するって
言ったら着いてきた
みんな知らない仲じゃねーしな」


元カノか・・・
あっ!謙太さんが
罠にはめたとか言ってた人?


他の人に誘われたらすぐついていくとか
言ってた人がその人?


でも・・・
謙太さんも楽しそうに話してる。


嫌いじゃなかったんだよねきっと。


「復縁もありそうですね」


「そーかもね」


復縁も!とか自分で言ってて
なにげにショックのあたし。




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