まじめっ娘とイケメンくんの恋


「敷金礼金もダブル取りしたってこと?
だいたい その時点でわかるよね?」


「いえ・・・ダブル取りとかは
それはしてません」


「敷金礼金?あたし払ってないよ」


彩子さんは何も言われないから
今流行りの敷金礼金ゼロだと思ってたって。


「敷金礼金払ってないなら
あたしに権利があるじゃないですか!
あなたが出ていってよ」


「待ってよぉー!それ困る!
どうにかしてよ!関根さん!」


関根さんは何度も何度も会社と
連絡を取り対策を練っている。


「もうどこも空きが無くてですね
ちょうどここは2部屋ありますし
台所にリビングにとても広いですから
ルームシェアはいかがでしょうか?」


『嫌よ!』『嫌です!』


向こうの出した条件は
こっちのミスなので
1年間家賃は半額以下の2万円でいいと
そして敷金礼金はお返しします。


それには二人は黙った。


ということは割り勘で月一万円で済む!
実際のところ50000円は
親からの仕送りがあったとしても
キツいと思ってた。


断るとまた両親に家へ帰らないといけなくなる
家に帰りたくないあたしは
しぶしぶ条件をのむことに承諾した。


もちろんもう一人の彩子も
「仕方ないわね!半額の1年間で
どっちかが出ていけばいいのね」
とルームシェアに承諾したのだった。



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