龍瞳ーその瞳に映るもの
会話はそれきりなかったのに
部屋についたアズは車のカギを
ポケットにいれたあとじっと私を見つめた。

「お前の話を聞かせてくれないか」

そう言って目を細める。

私の名前以外
アズには必要ないと思っていたから
嬉しくて思わず私も笑顔になる。

「うん」

私の事なんてたかだかしれているけれど
アズが聞いてくれるなら話したい。

「生まれた時から話してくれ」

どんな意図があったってかまわない。
アズが私に興味を持ってくれたなら
なんだっていい。
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