龍瞳ーその瞳に映るもの
ゆっくりと進んだ会話が止まる。

まだお互いの事なんて何も知らないに等しい。

だけど、こんなに近く感じるのは
アズの眼差しのせい。

勘違いしそうになるほど
熱い目を向けるから目をそらせない。

「お前、意味わかってねーだろ」

呆れた顔で笑われた。

「わかってる、大丈夫」

世間の明るい部分で生きてけないってこと。
いいの、いいの。
私が生きてきた理由も復讐なんだから
私にはピッタリの場所。
アズに飼い殺されるのも本望。

「やっぱ、わかってねーな」

「わかってるよ、ちゃん…とッ」

本当にわかってるって伝えたい唇は
アズに塞がれた。
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