龍瞳ーその瞳に映るもの
ホテルに連れて行かれるのかと思ったら
駐車場を出てスタスタと歩いていく。

辺りを見渡し人影がないのを確認し
その後ろを追いかける。

もしかしたら逃げれるんじゃないかって
考えも浮かんだけど、
逃げても行くあてもなく。
数時間でも時間が稼げるならばそれでいい。

路地裏に入る神の後ろをついていき
数分経ったところで疑問が浮かぶ。

どこに行くのだろう。
ホテルでないなら事務所かどこかに
連れて行かれるのかと思っていた。

だけど、事務所に向かうのに
こんな路地裏を練り歩く必要があるのか。

危険回避をしたつもりが
もっと危険な場所に向かってるんじゃないか。

逃げた方がいいんじゃないか。

振り返る事もないままひたすら路地裏を行く
神の後ろ姿を見つめながら考えあぐねた。
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